「iLO」とは?
「iLO」とは、Hewlett-Packard(HP)社が開発する物理サーバのリモートコントロール機能のこと。iLOはチップセット組み込みのファームウェア上で動作・機能する(上記イメージ図)。
2018年現在の最新版は「iLO5」。
「iLO」の読み方
iLOはIntegrated Lights-Outの略。「アイロ」と呼ぶエンジニアが多い。
HP社員も「アイロ」と読んでいるのをよく見る。
「iLO」へのアクセス方法
iLOへのアクセス方法は主に以下の2つがある。
- シリアルポート
- 管理用LANポート(Webアクセス)
シリアルポートからのアクセスは当然現地作業が必要となる。iLO自体が遠隔地制御を目的とする以上、シリアルポートが使われることはあまり無い。
ただし、初期セットアップ時や管理用LANポートの不具合発生時などにはシリアルポートが使われることも一応ある。
「iLO」の特徴
「iLO」のメリット
iLOの主なメリットは「遠隔地から物理サーバーを制御できる」ということ。
これだけ聞くとリモートデスクトップやsshとさして変わらないような印象を受けるが、「物理的な作業」も遠隔地からWeb操作できる点が大きな違いとなる。
「物理的な作業」の例
- パワーボタン押下
- BIOS設定
- モニターのD-sub接続相当表示
- マウス・キーボードのUSB接続操作
また、上述の「管理用LANポート」はサーバ標準搭載のLANポートとは異なりiLO専用の独立LANポートとなるため、サーバ機器本体のトラブル時にも問題なくリモートアクセスすることができるのが強み。
「iLO」のデメリット(注意点)
iLOのSNMP Trapはフィルタリング機能がなく全イベントが発行(送信)されるため、SNMP Trapの受信側でイベントをフィルタリングをする必要がある。